源氏物語　おんなたちの世界

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9784784071241

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ジャンル
文学・言葉
堀井正子　著
定価　本体1600円＋税
四六倍判　オールカラー　128ページ
ISBN978-4-7840-7124-1
2009年11月
　源氏絵といえば、国宝の源氏物語絵巻をすぐに思い浮かべますが、信州にもさまざまな形で残る源氏絵があります。源氏物語を読み継ぎ、受け継ぐ人々は、言葉だけでなく美しい絵としても見たいと思っていたのでしょう。松代藩真田家といった大名家、松本の商家をはじめとする庶民の家々、さらには俵屋宗達筆と伝わる美しい屏風や掛け軸、さらには源氏小鏡や源氏かるたなど、信州各地に残る源氏絵を集め、五十四帖すべての巻を収録したのが本書です。長野市在住の文学研究家の著者があらすじを添え、時代背景や風俗習慣、登場人物の生き方など、豊富な解説を組み合わせて、源氏物語が繰り広げるおんなたちの世界を再現しました。
　金箔の色も鮮やかに、印象に残る源氏絵の数々。屏風の上に、かるたの上に立ち上がる源氏の巻々は、物語の世界と絵の世界が交錯し、響きあうおもしろさがあります。
プレーボーイ光源氏はなぜ生まれたのでしょう。
　そして、平安時代のおんなたちは、逃れられない身分制度に加え、囲い込まれ、外界との接触は親か夫しかいないように深窓の奥に隠されたなかで、何を思い、何を考えていたのでしょうか。

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