「勘太郎」とは誰なのか？　伊那谷の幕末維新と天狗党

販売価格
1,430円（税込み）
商品コード
9784784072262

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ジャンル
近代・現代
レーベル
信毎選書
伊藤春奈　著
定価　本体1300円＋税
四六判　並製　280ページ
ISBN978-4‒7840‒7226-2 C0321
2014年2月
長野県伊那市の夏祭りで市民が踊る「勘太郎月夜唄」。この曲の主人公「伊那の勘太郎」は、戦前の映画から生まれた股旅姿の“ヒーロー”だ。市民と年配者には知られた有名人ではあるが、勘太郎が架空の人物、さらには「侠客」という設定も絡み、近年その扱いに苦労があるのも事実。実際のところ、若い世代には勘太郎が何なのかを知らずに踊っている人も多い。
勘太郎とは、どういう人物なのか。誰がどのように生み出したのか。モデルはいるのか。今でも親しまれているのはなぜか。「勘太郎月夜唄」や映画『伊那の勘太郎』などを読み解いていくと、勘太郎が生まれた時代……、尊皇攘夷や開国論が吹き荒れた幕末と水戸天狗党の信州行軍、明治維新期の動きが見えてくる。そこには確かに、勘太郎の実像、勘太郎の精神を見つけることができる。

【著者について】
1978年石川県金沢市生まれ、伊那市出身。立命館大学産業社会学部卒業。出版社、編集プロダクション勤務を経て、2006年よりフリーランスの編集者、ライターに。幕末史、江戸時代の文化風俗を中心に、映画、ドラマ、漫画などを扱う媒体で活動。博徒や芸人、遊女といった、士農工商からあぶれた存在の研究をライフワークとする。編著『真説！　幕末キャラクター読本』（アスペクト）。