破片堂人の歩み　信州・諏訪岡谷の地で　明治、大正、昭和の時代　考古資料研究家 俳人として生きた瀧沢益作

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2,200円（税込み）
商品コード
9784784088539

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ジャンル
古代
レーベル
限定商品
瀧沢敬三　編・著
定価　本体2000円＋消費税
200×140mm　並製　194ページ
ISBN978-4-7840-8853-9　C0059
2024年8月
貴重かつ厖大な縄文土器等を拾い集め、考古資料収集・研究家として、全国にも知られる長野県諏訪岡谷地方の考古学研究に陰ながら功績を残した瀧沢益作。その歩みを、孫である著者がたどり掘り起こす。土器片にちなみ岡谷市にある自宅を「破片堂」と名付け、ここを拠点に交流した考古学者の八幡一郎、藤森栄一、戸沢充則らが、益作の集めた考古資料の研究をもとに諏訪岡谷考古学を築き上げていった。著者による戸沢ら当事者へのインタビューや関係文献の記述を集めると、諏訪岡谷考古学草創期の研究者たちにあふれていた熱意までが伝わってくる。俳人の顔も併せ持ち、様々な立場の市民らと交流しながら俳句を続けた益作の活動も紹介し、地方における文化史・民衆史も浮かび上がらせる。

●目次
はじめに
考古資料研究家として
解説 「破片堂人」と考古学
「破片堂人」の足跡をたどって
　『岡谷市史 上巻』　岡谷市
　『諏訪考古学 第5号』（抜粋）
　「諏訪考古学」と滝沢さん　戸沢 充則
　［参考資料・解説］
証言から浮かぶ「破片堂人」の実像
　八幡一郎先生と破片堂人
　夭折の考古学者「両角守一」
　藤森栄一先生とわたし
　戸沢充則先生とわたし

俳人として
解説 瀧沢八界坊と諏訪の俳句史
「八界坊」の歩みをたどって
　明治・大正 諏訪俳句史抄［滝沢八界坊を中心として］
　諏訪俳句と俳人 八界坊　小口 白湖
　明治・大正諏訪俳句史抄 補遺
父・益作の面影　瀧沢 誠一郎
異郷の地・岡谷に生きて 祖母の人生― 瀧沢てゐの歩み
あとがき

●著者プロフィル
瀧沢敬三（たきざわ・けいぞう）
1942年、長野市生まれ。長野県立長野高校、早稲田大学第一文学部卒業。2003年まで武蔵野美術大学に勤務。
著書：
『復刻 諏訪考古学 第5号 ―滝沢コレクション集成―』（昭和50年）　
『明治大正諏訪俳句史抄 ―滝沢八界坊を中心として』 （甲陽書房 昭和52年）
『破片堂人研究』 （昭和60年）
『ひとすじの道―追悼 瀧沢誠一郎』 （平成12年）
『「ラオス会」50周年記念誌　「ラオス号」 航海記 1964.2.24―3.27.』 共著 （平成26年）『西方見聞録 1―4』 （平成30年）
『草の根 ファミリーヒストリー　「信州・諏訪岡谷の地で、明治・大正・昭和・平成の時代を生きた或る家族の歩み」』 （令和5年）