『鍬を握る』24年度新聞労連ジャーナリズム大賞も受賞!
新聞労連は1月17日、2024年度の新聞労連ジャーナリズム大賞に、本紙連載企画『鍬を握る 満蒙開拓からの問い』を選んだと発表した。「当時の過酷な記憶を証言や資料から詳述しつつ、今の時代に引き付けることを重視した」と評価した。本紙の大賞受賞は22年度の連載『土の声を 「国策民営」リニアの現場から』に続き2回目。大賞には他に2作品も選んだ。
同賞は平和・民主主義の発展や言論の自由、人権擁護に貢献した記事を表彰しようと1996年に始まった。今回は40作品の応募があり、ジャーナリスト青木理さん(小諸市出身)ら4人が審査した。
選考評は「鍬を握る」について、現地での加害だけでなく、ジェンダー、朝鮮人満州移民や被差別部落からの移民といった「光の当たらなかった側面」を掘り下げ、自社の戦時中の報道も「批判的に取り上げた」として評価。千曲川河川敷であった違法耕作問題から、帰国した中国残留日本人の現状につなげる切り口も「説得力がある」とした。
大賞には他に、警視庁公安部による大川原化工機に対する冤罪(えんざい)事件を追及した毎日新聞の報道と、福島県国見町の事業への企業版ふるさと納税を巡る寄付金還流疑惑を追った河北新報の報道も選んだ。23日に都内で授賞式を開く。
「鍬を握る」は、戦時下に都道府県別で最も多い3万3千人の開拓団員を満州(現中国東北部)へ送った長野県内から、満蒙開拓の歴史が今なお社会に問う課題をひもといた。昨年1~6月に計64回を掲載。元開拓団員の記憶や中国帰国者の現状を丹念に追った他、国策に押し流された先人たちの生き方に向き合い、学ぼうとする取り組みなどを伝えた。9月に書籍化した。
連載は24年12月、平和や人権擁護の分野で優れた報道作品を顕彰する平和・協同ジャーナリスト基金賞の大賞も受けている。
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